日本の輸出企業・越境ECセラー向け:米国関税返還の流れとPayoneerでの受取準備

米国の輸入関税を支払いましたか?対象となる世界中のセラーが、CBPを通じて還付を申請し、Payoneerの米ド…

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「海外の取引先から報酬を受け取り米国向けに輸出・販売した取引で、過去に支払った追加関税が「条件を満たす場合」に還付(返金)される可能性があります。米国税関・国境警備局(CBP)は、IEEPA(国際緊急経済権限法)に基づく関税の還付申請を、ACEポータル内の機能「CAPE」を通じて2026年4月20日から受け付け開始しました。JETROもCAPEの仕組みと運用開始(4月20日)を解説しています。

日本の越境ECセラーや中小企業にとって要注意なのは、還付金の支払いが原則**「米国内ACH(電子送金)のみ」**で行われる点です。CBPは、受取側がACEポータル上で銀行口座情報を登録し、CAPE申告(Declaration)を提出する流れを示しています。つまり、米国の受取口座(ACH対応)がないと“受け皿”が用意できず、ここが実務上のボトルネックになりやすいと言えます

まず確認:自社が対象になり得るか(日本企業の典型パターン)

以下に当てはまる場合、まずは通関業者/フォワーダーと一緒に「誰がImporter of Record(IOR:輸入者)」だったか、そして関税負担の主体が自社かを確認しましょう。

  • DDP(Delivered Duty Paid)条件で米国向けに発送していた
  • 自社(または自社が指定した主体)がIORとして輸入申告していた
  • 通関業者や物流会社が還付を代行していない

CAPE(ACEポータル)で何をするのか:公開情報の要点

CBPの案内では、IORまたは認可を受けた通関業者が、ACEポータル上でCAPE Declarationを提出します。申請はCSVファイルで行い、還付を求めるEntry Numberの一覧をアップロードする方式で、1つのDeclarationは最大9,999件までとされています。フェーズ1は「未清算の申告」や「清算後80日以内の申告」などに限定され、今後のフェーズでより複雑なケースへ拡張される想定です。JETROも、ACE内のCAPEタブからCSVをアップロードし、検証→一括処理→審査・清算→還付、という全体像を整理しています。

処理期間の目安とモニタリング

還付処理は案件や当局側の状況に左右されますが、JETROの解説では、受理後に審査・清算等を経て、通常60~90日以内に還付される想定が示されています。

Payoneerで還付金を受け取る場合(受取の選択肢)

関連当局によって返還金が承認された後も、企業にとっては資金を確実に受け取る手段を確保する必要があります。

米国の関税返還金は通常、**米国内の銀行送金(ACH)**を通じて支払われます。そのため、米国の受取口座情報を保有していない多くの海外企業にとって、返還金の受領は大きなハードルとなっています。

Payoneer を利用することで、条件を満たす企業は以下が可能になります。

  • 許可されている場合、従来型の米国銀行口座を開設することなく、米国の関税返還金を受け取る
  • 海外事業者向けに設計された USD 受取口座情報 を利用できる
  • 返還金回収を 第三者に依存せず、自社で直接管理できる

多額の関税支払いの返還を行う企業にとって、適切な受取インフラを整えることは、資金を迅速かつ直接受領するための重要なポイントとなります。

次に企業が取るべきステップ

自社が関税返還の対象となる可能性があると考えられる場合、以下の手順で進めることをおすすめします。

1. 返還対象となるかを確認する

まず、自社が 米国の輸入関税を直接支払っているか を確認してください。

この条件は、以下に該当する企業に当てはまることが多くあります。

  • DDP(Delivered Duty Paid/関税込み渡し)条件で出荷している
  • Importer of Record(IOR:輸入者)として登録されている
  • 米国の買い手を介さず、自社で直接関税を処理している

判断が難しい場合は、フォワーダー、通関業者、または物流パートナーに相談することをおすすめします。

2. すでに返還手続きが進んでいないか確認する

一部の物流事業者や通関業者が、すでに顧客に代わって返還申請を行っているケースもあります。

以下の点を確認してください。

  • すでに代理で申請が行われているか
  • 追加手数料が発生するか
  • 自社で受取口座情報を提供する必要があるか

3. 返還金を受け取る方法を準備する

CBP(米国税関・国境警備局)は、返還金を 米国内の銀行送金(ACH)のみ で支払います。
Payoneer の USD 受取口座は、米国の銀行口座の受取情報を備えており、こうした返還金の受取に利用できます。

実際に、海外セラーが Payoneer を通じて返還金を受領した事例もすでに存在します。

USD 受取口座をすでにお持ちか確認する方法

  1. Payoneer にログインする
  2. [支払いを受け取る]→[受取口座] をクリック
  3. USD(USA)」が表示されていれば、利用可能です

USD 受取口座をお持ちでない場合

Payoneer アカウントから、
[新しい受取口座を追加]→[USD(USA)] を選択して申請できます。

※ご注意:
口座を登録しただけでは返還金は発生しません。
CAPE 申請は、Importer of Record(IOR)または認可を受けた通関業者が、CBP の ACE システムを通じて提出する必要があります。
通関業者と連携して進めることを強く推奨します。

4. 適切なチャネルを通じて返還申請を提出する

返還申請は、以下のいずれかを通じて行われます。

  • CBP の ACE ポータル
  • 通関業者
  • フォワーダー
  • その他の認可された申請パートナー

5. 返還状況をモニタリングする

処理期間は CBP の状況や案件内容によって異なりますが、一般的には約 60~90 日とされています。

なお、返還金が入金される際、
「TREAS 310」、あるいは「US CUSTOMS」
といった名義で表示される場合があります。

よくあるご質問(FAQs)

いいえ、必要ありません。

Payoneerでは、一定の条件を満たす事業者様であれば、米国の銀行口座や米国法人を新たに設立することなく、米国からの支払いを受け取ることが可能です。

可能な場合もあります。

ただし、通関業者や物流会社によっては、返還手続き自体に対応していない

別途手数料が発生するといったケースもあります。事前に各社へご確認ください。

CBP(米国税関・国境警備局)の処理状況にもよりますが、

一般的には約60~90日程度が目安とされています。

申請できる可能性があります。

多くのマーケットプレイスセラーは、取引条件(例:DDP)によって、売り手側が関税を直接支払っている場合があります。実際の対象可否については、通関業者や物流パートナーに確認することをおすすめします。

一部のお客様では、銀行明細上で以下のように表示されるケースがあります。

TREAS 310、あるいはUS CUSTOMS

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